サーフオンザスノー

滑走記録及びギアのあーでもないこーでもない

板のカタログスペック

大雪山系黒岳の初冠雪でテンション上がったものの、残暑のぶり返し…

といっても、暦の上ではまだ8月なのですが(^^;

 

気持ちばかりが冬へ先走ってます(笑)

毎年毎度の事ですが。

 

持論全開ですが、板のカタログスペック(数字で表されているもの)などの解釈について書こうと思います。

 

全長

書いた字の如く、板全体の長さ。

俗に言う、パウダーボードと括られるものは大体、150〜175が多いでしょうか。

長めはオープンバーンなら、もう水を得た魚のように活きると思います。そして、短めはツリーランで恩恵を感じると思います。

無難と言うか、オープンバーンはもちろんのことツリーも入れる汎用性の高い板の長さは156〜163あたりってとこでしょうか。

※あくまで長さだけをみた場合です。

 

前述した全長との組み合わせで選択肢が更に拡がります。

長さだけでなく幅にも着目すれば、短いけど太いから浮力は充分。とか、長いけど細めで浮力過多な抵抗感を気にせず滑れる。など全長だけでは掴みきれない板のキャラが分かってきます。

テール幅よりノーズ幅が広いテーパードシェイプな板は、どこまで行けるかはまちまちですが少なからず非圧雪進入を想定して造られてます。

また、太い板は非圧雪では大変浮きやすいけど、斜面の荒れ具合をもろに受けるのと、細いトラバースラインを行き来するのは楽ではないという事を覚悟しておきましょう(笑)

 

コンタクトレングス

平らな場所に、板を置いた時に地面(雪)に接している長さの事です。この数値が乗り味に大きく影響するかもと思います。

フリースタイルボード(154クラス)では大体1000〜1200が相場ですが、変態シェイプボードでは全長が170前後なのにコンタクトレングスが800〜950だったりするので、見た目では長くて取り回しが大変そうだなと思っても案外軽い乗り味だったりします。

更に、接してる長さがたったそれだけってことはそれ以外の場所は非圧雪に入った時、浮力として活きてくるのです。ノーズの先っぽなどのように浮力に関係ない箇所もあるので全部が全部ではありませんが(^^;

 

構造

各社技術力のせめぎ合いで名称はそれぞれですがキャンバーとか、ロッカーとかのことです。

非圧雪に重点を置いて見た場合、やはり強すぎるキャンバー構造は抵抗を受けやすくブレーキになる事もあります。なので、数年乗ってキャンバーが気持ちヘタッた板が実はパウダースポットで気持ちよく乗れたりするかもしれません。

パウダーを視野に入れた板は、ノーズがロッカーでテールが弱キャンバーな事が多いです。ノーズがロッカーって事は、前足に踏む力を増やせばノーズの先端が更に起き上がり浮力が強くなるので、パウダーロッカーというカテゴリーが定着しているのでしょう。

 

テールシェイプ(有効エッジ)

乗り味に少なからず影響してきます。ラウンドシェイプは抜けが良く切り返しがスムーズに出来ます。雪壁や沢地形で乗ると色んな動きがしやすいので、扱い方さえ掴めばかなり楽しめると思います。あとは、普通にオーリーなどもかけられたりするので飛ぶアクションも混ぜれるのもいいところでしょうね。

対してケツ割れと言われる、スワローテールやフィッシュテールは、非圧雪に入るとボードに入れられてるスリットから雪を抜けさせテールを積極的に沈めてノーズを浮かせるシェイプです。両サイドのテールの細さや長さでまたそれぞれ乗り味が変わってくるので、似てる形でも全然乗り味が違ってたりします。

また、面白いのは非圧雪でなく圧雪バーンでターンするだけでもかなり楽しいです。ケツが割れてる板は有効エッジが長めなので、エッジを意識して噛ませればカービングマシーンに変わります(笑)

シェイプによってターン後半が粘ったり、ターンインからギュイーンと突き進んだりと…それが原因であれもこれも欲しくなったりするんだろうなと(^^;;

 

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何だかんだ書きましたが、1番は実際に乗って自身で感じる事だと思います。スノーボード暦然り、普段の乗り方然り、よく行く場所だって人それぞれですからね。

そして、フリースタイルボードの選び方と明確に違うのは、板を自分に合わせるのでなく、板に合わせて自分が楽しめるよう切磋琢磨する感じかもしれません。それぞれの長さや幅、シェイプには意味があり、その集合体が一枚一枚の個性になってるわけですから。

 

では、長文になってしまったのでこの辺で。